気管支喘息(ぜんそく)|仁川診療所|宝塚市・仁川駅近くの内科・循環器内科・皮膚科クリニック

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気管支喘息(ぜんそく)

気管支喘息(ぜんそく)とは|気道の慢性炎症で発作を繰り返す病気

気管支喘息は、空気の通り道である気道(気管支)に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激に対して気道が過敏に反応して狭くなる病気です。気道が狭くなると、ゼーゼー・ヒューヒューという音を伴う息苦しさ(喘鳴)や咳が、発作的に現れます。このような発作を繰り返すのが喘息の大きな特徴です。

喘息は「症状がないときも炎症が続く」病気

喘息で最も大切なのは、症状がないときも気道の炎症は続いているという点です。発作が治まって楽になっても、気道の奥では炎症がくすぶっており、ちょっとしたきっかけで再び発作が起こります。だからこそ、「調子がいいから治った」と自己判断せず、炎症を抑える治療を続けることが、発作を防ぎ普通の生活を送る鍵になります。

気管支喘息の症状|発作・喘鳴・夜間の咳

こんな症状は喘息かも|セルフチェック

喘息の症状は、出たり治まったりを繰り返し、とくに夜間から明け方に悪化しやすいのが特徴です。次のような項目に心当たりがある方は、喘息の可能性があります。

喘息セルフチェック

  • ゼーゼー・ヒューヒューという音を伴う息苦しさがある
  • 夜間や明け方に咳や息苦しさで目が覚める
  • 咳や息苦しさが、出たり治まったりを繰り返す
  • 風邪のあと、咳だけが長く続く
  • 運動・冷気・天候の変化・たばこの煙で咳き込む
  • 胸が締めつけられるような苦しさを感じる

喘息発作とは|命に関わることも

気道が急に強く狭くなり、息苦しさが強まった状態が喘息発作です。発作には軽いものから重いものまであり、重い発作では命に関わることもあります。次のようなサインがあるときは、ためらわず救急要請(119番)を含めた緊急の対応が必要です。

すぐに受診・救急が必要なサイン

  • 苦しくて横になれない、歩けない
  • 息が苦しくて会話が途切れる、言葉が続かない
  • 唇や爪が青白い(チアノーゼ)
  • ぼんやりする、意識がもうろうとする
  • 発作の薬(吸入)を使っても改善しない

咳だけ続く「咳喘息」にも注意

喘鳴や息苦しさがなく、長引く咳だけが続くタイプを咳喘息といいます。風邪のあとに咳だけが3週間以上続く、夜間や明け方に咳がひどくなるといった場合は、咳喘息が隠れていることがあります。放置すると典型的な喘息に移行することもあるため、長引く咳は一度ご相談ください。

気管支喘息の原因・発作の引き金

原因はアレルギーによる気道の炎症が中心

喘息の背景には、アレルギーによる気道の慢性的な炎症があることが多いとされています。ダニやハウスダスト、ペットの毛、花粉、カビなどのアレルゲンに対して気道が過敏に反応し、炎症が続くことで、刺激に弱い状態がつくられます。アレルギーが関与しないタイプもあり、体質(遺伝的な素因)と環境の両方が関わっています。

発作を引き起こす身近な誘因

炎症で過敏になった気道は、日常のさまざまな刺激で発作を起こします。ご自身の誘因を知り、避けることが発作予防につながります。

発作の主な誘因

  • 風邪などの呼吸器の感染
  • ダニ・ホコリ・花粉・ペットなどのアレルゲン
  • たばこの煙(受動喫煙を含む)、大気汚染
  • 冷たい空気、気温・気圧・天候の変化
  • 運動、過労、ストレス
  • 一部の鎮痛薬(アスピリン喘息)など

気管支炎との違い|長引く咳の見分け方

「喘息と気管支炎はどう違うの?」というご質問をよくいただきます。どちらも咳が出ますが、原因も経過も異なります。

気管支喘息急性気管支炎
原因アレルギーなどによる気道の慢性炎症・過敏性感染や刺激による一過性の炎症
経過発作を繰り返す、慢性的多くは数週間で治る
喘鳴特徴的(ヒューヒュー・ゼーゼー)出ることもある
治療吸入薬による長期的な管理が必要対症療法が中心

ポイントは、症状を繰り返すかどうかです。咳や息苦しさが治っては戻るを繰り返す、毎年同じ時期に出る、という場合は、一時的な気管支炎ではなく喘息の可能性を考えて、検査を受けることが大切です。

気管支喘息の治し方|吸入薬が治療の中心

治療の2本柱|長期管理薬と発作治療薬

喘息の治療薬は、毎日続けて発作を予防する長期管理薬と、発作が起きたときに使う発作治療薬の2つに大きく分かれます。役割がまったく異なるため、両者を正しく使い分けることが大切です。

種類役割使い方
長期管理薬気道の炎症を抑え、発作を予防する症状がなくても毎日続ける
発作治療薬狭くなった気道を広げ、発作を鎮める発作が起きたときに使う

吸入薬(吸入ステロイド)について

喘息治療の中心となるのが、長期管理薬である吸入ステロイド薬です。喘息の症状は気道の炎症から起こるため、その炎症を直接抑える吸入ステロイドが、最も重要な薬と位置づけられています。吸入ステロイドが広く使われるようになってから、喘息で入院したり亡くなったりする方は大きく減りました。

「ステロイド」と聞いて心配される方もいますが、吸入薬は気道に直接届いて作用し、飲み薬に比べて全身への影響がごく少ないのが特長です。気道を広げる薬(長時間作用性β2刺激薬など)と組み合わせた配合剤も広く使われています。効果を十分に得るには、正しい吸入のしかたで毎日続けること、吸入後にうがいをすること(声がれや口内の副作用の予防)が大切です。仁川診療所では、内科で吸入薬の選択や吸入手技の指導を行っています。

発作が起きたときの対応

発作が起きたら、医師から処方された発作治療薬(気道を広げる吸入薬)を使い、落ち着いて休みます。薬を使っても改善しない、苦しさが強いといった場合は、前述の緊急サインを目安に、ためらわず受診・救急要請をしてください。あらかじめ「どんなときに何をするか」を医師と決めておく(アクションプラン)と、いざというときに安心です。

気管支喘息は治る?|「コントロール」という考え方

「喘息は治るのか」は、多くの方が気にされる点です。正確に言うと、成人の喘息は完全に根治することは難しい一方で、適切な治療を続けることで症状のない状態を保ち、発作なく普通の生活を送ることは十分に可能です。喘息の治療目標は、「治す」というより「良い状態にコントロールし続ける」ことにあります。

注意したいのは、症状が落ち着いたからといって自己判断で薬をやめると、続いていた気道の炎症が再び悪化し、発作がぶり返してしまうことです。良好なコントロールを保てているかどうかは、症状の頻度や夜間症状の有無などで評価できますので、調子がよいときこそ、治療の継続について医師と相談しながら進めていきましょう。

喘息と上手に付き合うために|何科・受診の目安|仁川診療所

喘息は、内科・呼吸器内科・アレルギー科で診療します。咳や息苦しさが気になる段階であれば、まずはかかりつけの内科で相談していただいて問題ありません。仁川診療所でも、咳・喘鳴・息苦しさといった症状を内科で承り、吸入薬を中心とした治療と日常の管理をサポートします。

長引く咳や繰り返す息苦しさを「体質だから」と我慢している方は少なくありませんが、喘息は適切な治療でコントロールできる病気です。詳しい呼吸機能検査やアレルギー検査、専門的な治療が必要な場合は、近隣の医療機関と連携して対応します。発作を繰り返している方、市販薬で対処を続けている方も、どうぞお気軽にご相談ください。