鼻水・鼻づまり・くしゃみが中心の風邪です。透明だった鼻水が黄色く粘っこくなることも。花粉症との違いや、長引くときの副鼻腔炎、耳の症状(耳が痛い・詰まる)まで、鼻の風邪の症状と対策をまとめました。
鼻の風邪の症状
鼻の風邪では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが主な症状です。はじめはサラサラした透明の鼻水が出て、経過とともに粘り気のある黄色っぽい鼻水に変わることがあります。鼻づまりがひどいと、夜眠りにくい、口呼吸でのどが乾く、においを感じにくいといった困りごとも出てきます。鼻水が止まらない・出続けるとティッシュが手放せず、生活に支障が出ることもあります。発熱は軽いことが多いですが、人によっては微熱を伴います。
鼻の風邪と花粉症の違い・見分け方
鼻水・くしゃみが似ているため迷いやすいですが、見分けるポイントがあります。風邪は発熱やのどの痛みを伴うことがあり、鼻水は黄色く粘るように変化し、1週間ほどで治ります。一方の花粉症は、発熱はなく、サラサラの透明な鼻水と連発するくしゃみ、目のかゆみ(目やに)が特徴で、毎年決まった季節に長く続きます。
| 鼻の風邪 | 花粉症 | |
|---|---|---|
| 鼻水 | はじめ透明→黄色く粘る | サラサラ透明が続く |
| 目のかゆみ | 少ない | 強い(目やにも) |
| 発熱 | 軽い熱が出ることも | 基本なし |
| 経過 | 1週間ほどで治る | 季節中ずっと続く |
鼻の風邪の薬・市販薬・治し方
鼻の風邪の対策は、鼻の通りを助け、こじらせないことが中心です。鼻はやさしく片方ずつかみ、こまめに水分をとり、部屋を加湿しましょう。市販薬(鼻の風邪薬)では、くしゃみ・鼻水に抗ヒスタミン薬、鼻づまりに血管収縮成分を含む鼻炎薬や点鼻薬が使われます。点鼻薬は長く使い続けると、かえって鼻づまりが悪化することがあるため、使いすぎに注意してください。鼻の風邪には、小青竜湯や葛根湯加川芎辛夷などの漢方が用いられることもあります。
〔注意〕長引く鼻水・黄色い鼻水は副鼻腔炎(蓄膿症)に注意。黄色〜緑色の鼻水が10日以上続く、頬や額の奥が痛む、頭痛、においがわからない、といった場合は、細菌性の副鼻腔炎を起こしていることがあります。長引く・悪化するときは受診しましょう。
耳が痛い・耳が詰まるとき
鼻と耳は耳管という管でつながっているため、鼻づまりがひどいと、耳が詰まる感じ(耳閉感・耳詰まり)や、中耳炎による耳の痛みが起こることがあります。とくにお子さんは中耳炎になりやすいので、耳の痛みが強い・続くときは受診してください。
鼻の風邪によい食べ物
体を温め、水分のとれるものがおすすめです。温かいスープ・うどん・しょうが湯・ねぎや根菜の入った料理などで体を温めると、鼻の通りが楽に感じられることがあります。水分をしっかりとって、鼻水・痰を出しやすくしましょう。
鼻づまりが起こるしくみ
鼻づまりは、鼻水がたまっているというより、鼻の粘膜が炎症で腫れて空気の通り道が狭くなることで起こります。そのため、鼻をかんでもすっきりしないことがあります。横になると片方の鼻がつまりやすくなるのは、体位によって鼻粘膜の血流が変わるためで、これ自体は珍しいことではありません。鼻づまりがつらいときは、体を温めて血行をよくする、蒸しタオルを鼻にあてる、部屋を加湿するといった方法で、通りが楽になることがあります。
鼻のケア・鼻うがいのポイント
鼻をかむときは、両方いっぺんに強くかむと、耳や副鼻腔に負担がかかることがあります。片方ずつ、やさしくかむのがコツです。鼻の奥の洗浄(鼻うがい)は、専用の生理食塩水を使うと鼻の通りを助けることがありますが、水道水をそのまま使わない、正しい方法で行うなど注意が必要です。加湿と水分補給で鼻水をやわらかく保つと、鼻がかみやすくなり、鼻づまりも楽になります。
お子さんの鼻の風邪
小さなお子さんは自分で上手に鼻をかめず、鼻づまりで機嫌が悪くなったり、寝つきが悪くなったりします。鼻水がのどに流れて咳が出たり、中耳炎につながったりすることもあります。市販の鼻吸い器でこまめに鼻水を取り、加湿を心がけましょう。耳を痛がる、機嫌が悪く続くときは、小児科・耳鼻科への受診も検討してください。
鼻の風邪から広がる不調に注意
鼻の風邪は、鼻だけにとどまらず、周りに影響を及ぼすことがあります。鼻水がのどの奥へ流れる(後鼻漏)と、のどのイガイガや咳の原因になり、とくに横になる夜間に咳き込みやすくなります。鼻づまりが続くと、においや味を感じにくくなったり、口呼吸でのどが乾いてのどの風邪を併発したりもします。こうした場合は、鼻・のど・咳それぞれの対策を組み合わせることが大切です(「のどの風邪」「咳の風邪」のページも参考に)。市販薬で改善しない、症状が広がってつらいときは、内科でまとめてご相談いただけます。
よくある質問
軽い熱(微熱)が出ることはありますが、高熱が続く場合はインフルエンザや副鼻腔炎など別の要因も考えます。熱が下がらない・悪化するときは受診を。
黄色い鼻水が10日以上続く、顔の奥の痛み・頭痛を伴う、市販薬で改善しない場合は、副鼻腔炎などの可能性があり受診をおすすめします。
鼻の風邪・長引く鼻症状は内科へ
鼻水・鼻づまりが長引くときは、内科でご相談ください。