お腹の風邪(急性胃腸炎)|仁川診療所|宝塚市・仁川駅近くの内科・循環器内科・皮膚科クリニック

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お腹の風邪(急性胃腸炎)

「お腹の風邪」と呼ばれる急性胃腸炎は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛が主な症状です。多くはウイルス性で、強い感染力でうつることがあります。原因・潜伏期間・熱・食事・薬、そして脱水を防ぐ対処法をまとめました。

急性胃腸炎とは|症状

急性胃腸炎とは、胃や腸に急に炎症が起こり、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などが現れる状態です。発熱を伴うこともあり、ときに39度近い熱が出ることもあります。一般に「お腹の風邪」と呼ばれますが、医学的には胃腸炎です。症状の強さには幅があり、軽い下痢ですむこともあれば、嘔吐と下痢を繰り返してつらくなることもあります。最も気をつけたいのは、水分が失われて起こる脱水です。

急性胃腸炎の原因・うつる・潜伏期間

急性胃腸炎の多くはウイルスが原因で、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどが代表的です。細菌(カンピロバクター・サルモネラ・病原性大腸菌など)による食中毒のこともあります。また、強いストレスや疲れが、胃腸の不調(機能的な胃腸炎)として現れることもあります。

うつる?=ウイルス性は感染力が強いです

便や嘔吐物に含まれるウイルスが、手や口を介してうつります。手洗いを徹底し、嘔吐物は手袋・マスクをして塩素系の消毒で処理しましょう(ノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいとされます)。タオルの共用も避けてください。

主な原因潜伏期間の目安
ノロウイルスおよそ24〜48時間
ロタウイルスおよそ1〜3日
カンピロバクターおよそ2〜5日

急性胃腸炎の治し方・食事・薬

急性胃腸炎の基本は、脱水を防ぐ水分補給と安静です。水だけでは塩分が補えないため、水分と電解質を含む経口補水液を、一度にがぶ飲みせず少量ずつこまめにとるのがコツです。嘔吐が落ち着いてきたら、おかゆ・うどん・スープなど消化のよいものを少しずつ始めましょう。脂っこいもの・乳製品・刺激物・カフェイン・アルコールは、回復するまで控えます。

下痢止めの自己判断は要注意

  • 下痢は、体が原因のウイルスや毒素を外に出そうとする反応でもあります
  • 感染性の下痢に市販の下痢止めを安易に使うと、かえって悪化・長引くことがあります
  • 整腸剤は使ってかまいませんが、薬の使い方に迷うときはご相談を

こんなときは受診・入院も|受診の目安

次のような場合は、点滴による水分補給や入院が必要なこともあるため、早めに受診してください。とくにご高齢の方や小さなお子さんは脱水が進みやすく注意が必要です。

早めの受診をおすすめするサイン

  • 水分がまったくとれない、飲んでもすぐ吐く
  • 尿が出ない・少ない、ぐったりしている(脱水)
  • 便に血が混じる、激しい腹痛、高い熱(39度前後)が続く
  • 高齢の方・お子さん・持病のある方の強い症状

急性胃腸炎の経過|どのくらいで治る?

ウイルス性の急性胃腸炎は、多くが数日で自然に回復します。嘔吐は最初の1〜2日でピークを迎え、その後は下痢が数日続くことが一般的です。症状がつらいのは初めの数日で、そこを脱水に気をつけて乗り切ることが大切です。下痢は、治りかけには回数が減り、便の形が戻ってきます。食欲が戻ってきたら、消化のよいものから少しずつ普段の食事へ戻していきましょう。症状が1週間以上続く、あるいはいったん良くなって悪化する場合は、別の原因も考えて受診してください。

家庭でうつさないための予防

急性胃腸炎は家庭内で広がりやすいため、看病する側の感染対策が重要です。トイレのあとや調理・食事の前の手洗いを徹底し、患者さんとタオルを分けましょう。嘔吐物や便の処理は、手袋・マスクをして行い、汚れた場所は塩素系漂白剤を薄めた液で消毒します(ノロウイルスにはアルコールが効きにくいため)。調理をする方が発症した場合は、回復まで食事づくりを控えるのが安心です。牡蠣などの二枚貝は、しっかり加熱して食べましょう。

脱水のサインを見分ける

脱水が進むと、口や唇の乾き、尿の量が減る・色が濃くなる、立ちくらみ、ぐったりする、といったサインが出ます。とくにご高齢の方や小さなお子さんは進行が早いので注意が必要です。水分がとれずこうしたサインがあるときは、点滴が必要なこともあるため、早めに受診してください。

回復期の食事の戻し方

症状が落ち着いて食欲が戻ってきたら、いきなり普段どおりに食べず、段階的に戻すのがポイントです。まずは経口補水液やスープなどの水分から始め、次におかゆ・すりおろしりんご・バナナ・うどんなど消化のよいものへ。問題なければ、脂の少ないおかず、やわらかく煮た野菜へと広げていきます。脂っこいもの・乳製品・生もの・香辛料・アルコール・カフェインは、胃腸が落ち着くまで控えましょう。一度にたくさん食べず、少量を数回に分けてとると、胃腸に負担がかかりません。

よくある質問

ストレスでも急性胃腸炎になる?

強いストレスや疲れは、胃腸の働きを乱し、吐き気・腹痛・下痢などの不調を起こすことがあります。ただし感染性の胃腸炎と症状が似ているため、発熱・血便・強い脱水などがある場合は、まず感染や他の病気がないかを確認することが大切です。

薬は飲んだほうがいい?

ウイルス性の胃腸炎に特効薬はなく、水分補給と安静が基本です。整腸剤や、脱水・吐き気に対する対症的な薬を使うことはありますが、下痢止めは自己判断で使わないほうがよい場合があります。つらいときはご相談ください。

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